カテゴリ: Office Scripts 更新日: 2026/01/15

Office Scriptsの基本!Excel自動化で使う関数とコードの書き方

クラウド自動化へ移行する際のステップ
クラウド自動化へ移行する際のステップ

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「Office ScriptsでExcelの操作を自動化したいんですが、どんなコードを書けばいいんですか?」

先生

「Office ScriptsはTypeScriptという言語を使ってExcelのセルやシートを操作できますよ。簡単なコードで Excel を動かせます。」

生徒

「どんなふうにExcelを自動化するんですか?」

先生

「それでは、Office Scriptsの基本的な書き方を一緒に見ていきましょう!」

1. クラウド自動化へ移行する理由とは?

1. クラウド自動化へ移行する理由とは?
1. クラウド自動化へ移行する理由とは?

これまで多くの職場では、Excelファイルをパソコンに保存して作業を行う方法が一般的でした。しかし、クラウドの普及によって業務の進め方は大きく変わりつつあります。従来のファイル管理では「同時編集ができない」「最新ファイルがどれかわからない」「パソコンが変わると設定も変わる」など、多くの問題が発生していました。

そこで注目されているのが、Excel Online と Office Scripts を組み合わせたクラウド自動化です。クラウド上でデータを扱うため、パソコンに依存せず、どこからでも操作できるようになります。さらに、繰り返し作業を自動化することで、業務効率を劇的に向上させることができます。

2. クラウド自動化への移行ステップを理解する

2. クラウド自動化への移行ステップを理解する
2. クラウド自動化への移行ステップを理解する

クラウド自動化へ移行する際にいきなり高度な仕組みを作る必要はありません。むしろ、身の回りの小さな作業から少しずつデジタル化していくことが成功のポイントです。クラウド型のExcel Onlineを使用し、Office Scriptsで簡単な処理を書き始めれば、自然とステップアップできます。

クラウド自動化の流れは次のような段階に分けて考えるとスムーズです。

  • ① アナログ作業を整理する
  • ② Excel Online に作業を移す
  • ③ Office Scripts で小さな自動化を作る
  • ④ 作業フローをクラウド上で安定させる

3. ステップ1:現状のアナログ作業を洗い出す

3. ステップ1:現状のアナログ作業を洗い出す
3. ステップ1:現状のアナログ作業を洗い出す

クラウド自動化の第一歩は「どの作業に時間がかかっているか」を知ることです。紙での記録や手入力、毎日同じ操作を繰り返している作業があれば、それはクラウド自動化の対象になります。例えば、毎朝のデータ転記、手作業での合計計算、チェックリストの作成などです。

これらを一覧にして整理することで、どこから自動化に着手すべきか優先順位が見えるようになります。

4. ステップ2:Excel Online へ作業を移行する

4. ステップ2:Excel Online へ作業を移行する
4. ステップ2:Excel Online へ作業を移行する

次のステップは、これまでパソコンの中で扱っていたExcelファイルをOneDriveSharePointに保存し、Excel Onlineで扱えるようにすることです。クラウド上に保存することで、ファイルを開くだけで最新状態が共有され、複数人で同時編集も可能になります。

クラウドに移行するだけで、「ファイルが壊れた」「保存を忘れた」「誰かが更新した内容が消えた」といったトラブルが減るため、自動化に進む準備が整います。

5. ステップ3:まずは小さな自動化から始める

5. ステップ3:まずは小さな自動化から始める
5. ステップ3:まずは小さな自動化から始める

Office Scriptsを使い始める際は、大きな仕組みを一気に作る必要はありません。最初は「セルに文字を書き込む」「簡単な計算を自動化する」など、短いスクリプトから始めるのがポイントです。初心者でも理解しやすく、成功体験を積みながらステップアップできます。

例えば、次のコードは「A1セルに今日の日付を書き込む」だけのとてもシンプルな例です。


function main(workbook: ExcelScript.Workbook) {
  const sheet = workbook.getActiveWorksheet();
  const today = new Date().toLocaleDateString();
  sheet.getRange("A1").setValue("今日の日付: " + today);
}

小さく始めることでコードの流れが理解しやすく、次のステップにも進みやすくなります。

6. ステップ4:自動化を作業フローに組み込む

6. ステップ4:自動化を作業フローに組み込む
6. ステップ4:自動化を作業フローに組み込む

自動化したスクリプトは、実際の業務フローに組み込むことで真価を発揮します。「毎日この作業をする」「毎週レポートをまとめる」といった動きの中にスクリプトを組み込み、自動で開いたり実行できるようにすると、手作業の削減効果が大きくなります。

スクリプトをクラウドに配置し、Excel Onlineでどこからでも実行できるようにすれば、場所に縛られない働き方も実現できます。

7. クラウド自動化に慣れるための練習例

7. クラウド自動化に慣れるための練習例
7. クラウド自動化に慣れるための練習例

最後に、クラウド自動化に慣れるための簡単な練習例を紹介します。このスクリプトは「一覧の合計を自動で計算してB1セルに表示する」というものです。アナログでの計算をクラウドへ置き換える練習として最適です。


function main(workbook: ExcelScript.Workbook) {
  const sheet = workbook.getActiveWorksheet();
  const values = sheet.getRange("A2:A10").getValues();
  let total = 0;

  for (let i = 0; i < values.length; i++) {
    total += Number(values[i][0]);
  }

  sheet.getRange("B1").setValue("合計: " + total);
}

こうした小さな自動化を積み重ねることで、クラウド自動化の概念が自然と身につき、自分の業務に合わせた自動化を作れるようになります。

まとめ

まとめ
まとめ

Office Scriptsで広がるExcel自動化の考え方

ここまで、Office Scriptsを使ったExcelのクラウド自動化について、段階を追いながら見てきました。従来のExcel作業は、パソコンごとにファイルを管理し、手作業で同じ操作を何度も繰り返す場面が多く、時間や手間がかかりがちでした。しかし、Excel OnlineとOffice Scriptsを組み合わせることで、こうした悩みを少しずつ解消できるようになります。

特に重要なのは「いきなり難しいことをしようとしない」という点です。クラウド自動化という言葉を聞くと、複雑な仕組みや高度なプログラミングを想像しがちですが、実際にはセルに値を書き込む、合計を計算する、といった小さな処理から十分に効果を実感できます。毎日行っている単純作業を一つ自動化するだけでも、業務全体の流れは大きく変わります。

クラウド移行と自動化を同時に考えるメリット

ExcelファイルをOneDriveやSharePointに保存し、Excel Onlineで扱うようにすることは、単なる保存場所の変更ではありません。常に最新のデータを共有でき、複数人で同時に作業できる環境が整うことで、自動化の効果がより発揮されやすくなります。Office Scriptsはクラウド上で動作するため、パソコンの設定や環境に左右されず、同じスクリプトを誰でも実行できるのも大きな特徴です。

この「誰が実行しても同じ結果になる」という安定性は、業務でExcelを使う上で非常に重要です。手作業の場合、人によって操作の順番や入力ミスが起きやすくなりますが、スクリプトに任せることで処理の流れが統一され、ミスの防止にもつながります。

まとめとしてのサンプルプログラム

ここで、これまでの内容を振り返る意味も込めて、Office Scriptsの基本要素を使ったサンプルプログラムをもう一度確認してみましょう。次のコードは、シートのデータを扱い、計算結果をセルに書き込むという、実務でもよく使われる形です。


function main(workbook: ExcelScript.Workbook) {
  const sheet = workbook.getActiveWorksheet();

  // データ範囲を取得
  const values = sheet.getRange("A2:A10").getValues();

  let total = 0;
  for (let i = 0; i < values.length; i++) {
    total += Number(values[i][0]);
  }

  // 結果をセルに表示
  sheet.getRange("B1").setValue("合計結果: " + total);
}

このように、Office Scriptsでは「ワークブックを受け取る」「シートを取得する」「セルや範囲を操作する」という基本的な流れを理解することが大切です。一度この流れが身につけば、日付の自動入力、集計処理、簡単なチェック作業など、さまざまなExcel自動化に応用できます。

先生と生徒の振り返り会話

生徒

「最初はクラウド自動化って難しそうだと思っていましたが、セルに値を書くだけのコードから始めればいいんですね。」

先生

「そうですね。Office ScriptsはExcelの操作をそのままコードに置き換える感覚で書けるので、普段の作業を思い浮かべながら考えると理解しやすいですよ。」

生徒

「Excel Onlineに移行するだけでも、同時編集や最新データの共有が楽になるのが分かりました。そこに自動化を組み合わせると、作業時間も減りそうです。」

先生

「その通りです。まずは毎日やっている小さな作業を一つ選んで、Office Scriptsで自動化してみてください。慣れてくると、自然と次にやりたいことが見えてきます。」

生徒

「少しずつ試しながら、自分の仕事に合ったExcel自動化を作っていこうと思います。」

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