カテゴリ: Office Scripts 更新日: 2025/12/13

Office Scriptsの基本!Excel自動化で使う関数とコードの書き方

クラウド時代の業務自動化を支えるOffice Scripts
クラウド時代の業務自動化を支えるOffice Scripts

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「Office ScriptsでExcelの操作を自動化したいんですが、どんなコードを書けばいいんですか?」

先生

「Office ScriptsはTypeScriptという言語を使ってExcelのセルやシートを操作できますよ。簡単なコードで Excel を動かせます。」

生徒

「どんなふうにExcelを自動化するんですか?」

先生

「それでは、クラウド時代の業務自動化を支えるOffice Scriptsの考え方を、一緒にゆっくり見ていきましょう!」

1. Office Scriptsとは?クラウド時代のExcel自動化の入り口

1. Office Scriptsとは?クラウド時代のExcel自動化の入り口
1. Office Scriptsとは?クラウド時代のExcel自動化の入り口

Office Scriptsは、Excel Onlineで使える自動化スクリプトです。Excelの「自動化」タブからスクリプトを実行でき、セルの値の変更、シートの作成、表(テーブル)の追加など、多くの作業を自動で行えます。プログラムが初めての人でも、身近なExcelの操作をコードに置き換えるだけで便利な処理が書けるようになります。

特に今は、ファイルがパソコンの中だけでなく、クラウド(インターネット上の保存場所)に置かれることが当たり前になっています。Excelファイルも、OneDriveやSharePointなどのクラウドに保存して、会社の仲間と共有しながら編集する場面が増えています。このようなクラウド時代の業務では、「毎日同じ操作を何度も繰り返す」「担当者が変わるとやり方がバラバラ」といった問題が起きやすくなります。そこで役立つのが、クラウドと相性の良いExcel自動化ツールであるOffice Scriptsです。

Office Scriptsは、ブラウザ上で動くExcel Onlineと連携し、ファイルがどこに保存されていても、同じ手順で同じ処理を実行できます。人がボタンを押さなくても、自動で決まった処理を行えるようにすることで、クラウド時代の業務自動化をしっかり支えてくれます。

2. クラウド時代の業務とExcel作業の悩み

2. クラウド時代の業務とExcel作業の悩み
2. クラウド時代の業務とExcel作業の悩み

クラウド時代の業務では、会社のパソコンだけでなく、自宅や外出先からもExcelファイルを開いて作業することが増えています。便利になる一方で、「同じExcelファイルに毎日同じ数字を入力する」「複数の表をコピーペーストする」「週に一度同じ資料を作り直す」といった単純作業がたくさん発生します。人が手作業で行うと、時間がかかるだけでなく、入力ミスやコピー漏れも起こりやすくなります。

さらに、クラウドでファイルを共有していると、「誰がどの手順で作業したのか」が分かりづらくなることもあります。担当者ごとにやり方が違うと、同じ資料なのに計算方法がバラバラになったり、数式が壊れていたりして、品質を保つのが難しくなります。このような問題を解決するためには、人ではなく仕組みに仕事を任せることが重要です。

そこで役に立つのが、クラウドに強いOffice Scriptsです。Office Scriptsで一度「正しい作業の流れ」をスクリプトとして作っておけば、誰が実行しても同じ結果が得られます。ボタン一つで毎回同じExcel自動化を行えるので、クラウド時代の業務負担を大きく減らせます。

3. クラウド業務を支えるOffice Scriptsの仕組み

3. クラウド業務を支えるOffice Scriptsの仕組み
3. クラウド業務を支えるOffice Scriptsの仕組み

Office Scriptsは、TypeScriptという言語で書かれたコードを、Excel Onlineが読み込んで実行する仕組みになっています。TypeScriptとは、JavaScriptという有名なプログラミング言語を、より書きやすく、間違いを見つけやすくした言語です。難しく聞こえるかもしれませんが、イメージとしては「Excelに対する丁寧な命令書」のようなものです。

Office Scriptsのコードは、クラウド上にあるExcel(Excel Online)が受け取り、その命令どおりにセルやシートを動かします。たとえば、次のような簡単なコードを書くだけで、クラウド上のExcelファイルに文字を書き込むことができます。


function main(workbook: ExcelScript.Workbook) {
  const sheet = workbook.getActiveWorksheet();
  sheet.getRange("A1").setValue("こんにちは");
}

このコードは、「開いているブックから今アクティブなシートを取得して、A1セルに『こんにちは』という文字を入れてください」と、Excelに指示しているだけです。これをExcel Onlineで実行すると、クラウド上のファイルでも、ローカルのファイルと同じようにA1セルへ自動で文字が書き込まれます。これが、クラウド時代の業務自動化を支えるOffice Scriptsの基本的な動き方です。

重要なのは、この処理がパソコンごとに違うのではなく、同じスクリプトならどこから実行しても同じ結果になるという点です。会社のパソコンでも自宅のパソコンでも、同じOffice Scriptsを使えば、クラウド上のExcelファイルに対して同じ自動処理を実行できます。

4. Excel OnlineとOffice Scriptsの関係(ブラウザだけで完結)

4. Excel OnlineとOffice Scriptsの関係(ブラウザだけで完結)
4. Excel OnlineとOffice Scriptsの関係(ブラウザだけで完結)

Office Scriptsは、Excel Onlineとセットで使うことで本領を発揮します。Excel Onlineとは、ブラウザ上でExcelファイルを編集できるサービスのことで、パソコンにExcelのソフトが入っていなくても、インターネットに接続できる環境さえあれば利用できます。クラウドに保存されているファイルを直接開き、そこでOffice Scriptsを実行することで、場所にとらわれないExcel自動化が実現できます。

例えば、会社のOneDriveに保存されたExcelファイルを、出先のノートパソコンからExcel Onlineで開き、その場でOffice Scriptsを実行して日次レポートを更新するといった使い方も可能です。専用ソフトのインストールや、複雑な設定は不要です。「ブラウザでExcel Onlineを開く」「自動化タブからスクリプトを実行する」という流れだけで、クラウド時代の業務自動化が手軽に行えます。

また、ブラウザ上のコードエディタでは、TypeScriptの候補が表示されたり、コードの書き間違いを教えてくれたりもします。プログラミング未経験の人でも、少しずつExcel自動化の仕組みに慣れていけるよう設計されている点も、Office Scriptsがクラウド時代に選ばれている理由のひとつです。

5. クラウド業務自動化の具体的なイメージ

5. クラウド業務自動化の具体的なイメージ
5. クラウド業務自動化の具体的なイメージ

ここでは、クラウド時代の業務自動化をOffice Scriptsがどのように支えているのか、イメージしやすい例で考えてみます。例えば、次のような日常的なExcel業務があります。

毎朝、クラウド上のExcelファイルを開き、前日の売上データを別のシステムからコピーし、不要な列を削除して、合計を計算し、グラフを更新して、最後に担当者に見せるためのレポートシートを整える。これを毎日手作業で行うと、とても時間がかかりますし、担当者のミスによって合計がずれてしまう可能性もあります。

Office Scriptsでこの流れをスクリプトとして書いておけば、Excel Online上でボタンを押すだけで一連の作業が自動で行われます。クラウドに保存されている同じテンプレートファイルに対して、決まった手順で処理が行われるため、作業時間の短縮だけでなく、結果の品質も安定します。

このように、クラウド上のExcelファイルに対して同じ処理を何度も実行する場面こそ、Office Scriptsが大きく力を発揮する場面です。毎日、毎週、毎月の定型作業を自動化することで、人はより重要な判断やコミュニケーションに時間を使えるようになります。

6. プログラミング未経験でも始められる理由

6. プログラミング未経験でも始められる理由
6. プログラミング未経験でも始められる理由

「プログラミング」と聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、Office ScriptsはExcelユーザーに寄り添った設計になっています。コードの中で行っていることは、基本的に「どのシートの」「どのセルに」「どんな値を入れるか」を順番に書いているだけです。日ごろExcelを触ったことがある人なら、「このセルに数字を入れて、次にこの表をコピーして…」と頭の中で考えている手順とほとんど同じです。

また、クラウド上のコードエディタには、補完機能やエラーの表示機能があるため、文字の打ち間違いや簡単なミスもすぐに気づけます。これは、TypeScriptという言語が、間違いを早めに教えてくれる仕組みを持っているからです。何度も試しながら少しずつ覚えていけるので、初心者でも安心してExcel自動化に挑戦できます。

最初は、先ほど紹介したような「A1セルに文字を書く」程度のシンプルなスクリプトから始め、慣れてきたら行や列の操作、シートの自動作成など、少しずつできることを広げていくと良いでしょう。クラウド上ですぐに結果が反映されるので、試行錯誤しながら学べる点も、Office Scriptsの大きなメリットです。

7. これからのクラウド業務でOffice Scriptsが重要になるわけ

7. これからのクラウド業務でOffice Scriptsが重要になるわけ
7. これからのクラウド業務でOffice Scriptsが重要になるわけ

これからの業務は、ますますクラウド中心になっていきます。ファイルはクラウドに保存され、チームメンバーは場所を問わず同じExcelファイルにアクセスし、リアルタイムで情報を共有するようになります。その中で、同じ作業をミスなく、素早く、誰でも再現できる形にすることが重要になります。

Office Scriptsは、クラウド上のExcel自動化を担う存在として、この課題にぴったりの仕組みを提供しています。TypeScriptベースで書かれたスクリプトは再利用しやすく、別のファイルや別のチームでも使い回すことができます。「人が覚える」のではなく、「スクリプトとして残す」ことで、組織全体の業務知識をクラウドに蓄積していくことができます。

今後、クラウド時代の業務自動化を考えるうえで、Office Scriptsは欠かせない選択肢になっていくでしょう。Excel自動化、クラウド業務、TypeScript、Excel Onlineといったキーワードを押さえながら、少しずつOffice Scriptsの世界に触れていくことで、日々の業務を大きく変える第一歩を踏み出せます。

まとめ

まとめ
まとめ

ここまで、Office Scriptsがクラウド時代のExcel自動化にどのような価値をもたらすのかを順を追って見てきました。振り返ってみると、Excel Onlineと連動するOffice Scriptsは、従来のExcel自動化とはまったく異なるアプローチを提供しており、クラウドを前提とした業務で強みを発揮します。まず、ブラウザだけでスクリプトが実行できる手軽さは、環境に依存せず、どこからでも同じ処理を再現できるという大きな利点につながっています。これにより、場所に縛られず一定の品質で業務を進められ、担当者が変わっても作業手順が乱れないという安心感が生まれます。 また、TypeScriptを使った記述は、セルやシートといったExcelの構造と直結しているため、初心者でも理解しやすく、操作の流れをそのまま命令として書き表せる自然さがあります。アクションの記録機能を使えば、普段行っている操作がスクリプトとしてそのまま形になるので、コードを書くことに不慣れな人でも入りやすく、学びやすい環境が整っています。 さらに、クラウドで保存されたファイルを自動処理できるという点は、現代の働き方における重要な要素です。共有ファイルを何度も手作業で加工する必要がなくなり、誤入力や計算漏れといった人的ミスを防ぎ、大切な時間をより意味のある作業に振り向けることができます。売上データの集計、資料の整形、条件付き処理などもスクリプトによって効率化できるため、Excel Onlineが主軸となる業務ほど効果が大きく、日常的に使われる場面が増えていくでしょう。 加えて、Office ScriptsはPower Automateと組み合わせることでさらなる自動化の広がりを見せます。特定のタイミングでExcelファイルを更新したり、外部システムと連携してデータを取り込んだりといったクラウドワークフローを構築でき、Excelの枠を超えた業務改善が可能になります。これらの機能を踏まえると、Office Scriptsは今後のクラウド業務における重要なスキルとして定着していくと考えられます。 以下に、学んだ内容を整理しながら、簡単なサンプルスクリプトを掲載しています。Excel Onlineを使った自動化の流れを改めて確認する助けになれば幸いです。

クラウド業務を意識したサンプルコード


function main(workbook: ExcelScript.Workbook) {
  const sheet = workbook.getActiveWorksheet();

  // 基本操作:セルに値を入力
  sheet.getRange("A1").setValue("クラウド自動化のまとめ");
  sheet.getRange("A2").setValue("Excel Onlineで処理を統一");

  // 任意範囲の集計
  const range = sheet.getRange("B5:B15");
  const values = range.getValues();
  let sum = 0;
  values.forEach(v => sum += Number(v));
  sheet.getRange("C1").setValue("合計値");
  sheet.getRange("C2").setValue(sum);

  // 新しいシート作成と自動記録
  const logSheet = workbook.addWorksheet("処理ログシート");
  logSheet.getRange("A1").setValue("このシートはOffice Scriptsで自動生成されました");
  logSheet.getRange("A2").setValue("集計結果: " + sum);
}

このスクリプトはセル操作・範囲集計・シート生成といった基本要素を含んでおり、Office Scriptsが業務効率化にどう貢献するのかを理解しやすい構成になっています。クラウド上で実行されるため、場所に関係なく一定の処理が行われ、Excel Onlineと連動した自動化のメリットをしっかり体感できるはずです。こうした一連の仕組みを少しずつ業務へ取り入れていくことで、クラウド時代に適した作業スタイルへ自然と移行し、安定した成果を生み出せるようになります。

先生と生徒の振り返り会話

生徒

「今回の内容で、クラウドとExcel Onlineがどう結びついているのかがすごく分かりやすかったです。Office Scriptsがあると、作業が全然違って見えますね。」

先生

「そうですね。毎日の作業が自動化されることで負担が減り、ミスも少なくなります。クラウドで動くという点は、これからますます重要になりますよ。」

生徒

「TypeScriptも思っていたより読みやすかったです。Excelの操作をそのまま書いている感覚に近くて、意外と覚えやすいですね。」

先生

「ええ、最初は簡単なセル操作から始めると学びやすいですし、アクションの記録を使えばコードの意味も理解しやすくなります。徐々にできることを増やしていけば良いですよ。」

生徒

「クラウドで誰でも同じ処理を実行できるというのは、業務としてもすごく魅力ですね。チームで使うファイルほど効果が大きそうです。」

先生

「そのとおりです。決まった処理を自動化することで品質も安定しますし、クラウドの特徴と非常に相性が良いんです。ぜひ実務でも活用してみてください。」

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